建築設計課
ノンキ建築設計事務所で設計・監理を行った建築プロジェクトの紹介です。
誰かがノンキに過ごすことができる空間を、一つでも多く作りたいと思っています。
◎居抜ケルトン
経堂駅から商店街を歩いて10分くらい。
通勤する方や学生さん、お年寄りから子供を乗せた自転車まで、沢山の生活者の方が目の前を通過していく。
そんな活気溢れた通りに面したマンション1階にある“韓国ご飯が食べられる”定食屋さんの内装計画です。
この場所では、経堂で知られたカフェやギャラリーが営業をしてきたという経緯もあり、
はじめにご相談を受けた際に、脈々と引き継がれてきた個性豊かなお店の良いところを活かせるよう、
居抜きのままではないけど、スケルトンにもせず、その中間のような設計ができないかなと思い計画を進めました。
ヒビの入った床や、時間の流れを感じる壁なんかも不便の無い部分はそのままに、
設備や使い勝手に影響する傷んだ部分は直したり、作り変えたりしつつ、
必要な場所には、遠慮なくピカピカの新品のものを設える。
出来上がったお店には、新しさと懐かしさが同居するような場所になっていると思います。
沢山の展示スペースもあるので、これからのお店の使われ方がどうなっていくのかとても楽しみです。
店舗:モゴ/東京都世田谷区経堂2-31-20
twitter → @mogo_pap
instagram → https://www.instagram.com/mogo_pap/
内装デザイン:ノンキ建築設計事務所(担当:齋藤)
施工:株式会社 航洋建設(担当:佐久間さん)
写真:野毛 隼人さん
◎働く壁
~ただいま準備中~
◎『古典廻し周りのこと』展
毎年、西荻のまちの飲食店や雑貨店・ギャラリー100軒以上が参加する『西荻茶散歩』というイベント内で、
杉並区の有形文化財である築88年の古民家『一欅庵(いっきょあん)』さんにお声掛けいただき、
当事務所で企画主催している落語会『古典廻し』の展示を行いました。
楽屋内の様子の写真や、過去に使われたチラシ、チラシのイラストレーション原画などを展示すると同時に、
一欅庵さんの居室の設えや空間の美しさも展示品であると捉えて、
例えば、楽屋の写真展示は、障子の大きさに合わせて1枚1枚はめ込むように設置し、
既存建築の構成要素を崩さないような展示を心がけました。
会場:一欅庵/東京都杉並区松庵2-8-22/西荻散歩内企画(会期:2021年6月5日~6月6日)
会場設計・設営・写真:ノンキ建築設計事務所(担当:齋藤)
◎毎日使う大きな机
西荻窪駅から徒歩3分、昔ながらの細い路地にある小さな建物の改修計画です。
1階は日替わりお弁当と豚饅を販売するお店で、2階は東洋医学を基にしたパーソナルトレーニングスタジオ。
今回の計画は、ご夫婦で切り盛りされるお店全体の1階部分の改修工事でした。
日々、店主さんがお弁当と豚饅を作り、販売し、献立を考えたり、
お客さんも買い物だけではなく、お茶を飲み、ご飯を食べ、ちょっとした会話をする場所。
ご夫婦の休憩時間や、まかないを食べたり、ボーっとしたりと長い時間を過ごす場所。
板前でありながら、毎日のお店の営みの中にある活動を受け止めてくれるようなものを作れないかと考え、
お店の真ん中に部屋の大きさに対して、少し大きめの机を作りました。
周りをぐるぐると回れる角の丸い机、可動式の天板や手元の見えない作業スペースもある机、
そんな机を中心とした空間が、人の集まるへそのような場所になってくれたらいいなと思って設計しました。
店舗:日常軒/東京都杉並区西荻南3-15-18
twitter → @nichijyoken
instagram → https://www.instagram.com/nichijyoken/
内装デザイン:ノンキ建築設計事務所(担当:齋藤)
施工:株式会社 航洋建設(担当:佐久間さん)
写真:野毛 隼人さん
◎『ノンキに暮らすための多忙』展
ノンキ建築設計事務所の展覧会です。
当事務所で設計してきた建築や店舗内装、企画してきた落語会に、イラストレーションの展示をいたします。
期間中は、改修工事をしたFALLさん店内の1畳スペースをサテライト事務所として使わせてもらい、
FALLさんの営業終了後には『落花亭』としてミニ落語会も開催予定です!
会場:FALL/東京都杉並区西荻北 3-13-15-1F(会期:2020年8月26日~8月30日)
twitter → @gallery_FALL
落語会出演:柳亭小痴楽さん、瀧川鯉八さん、立川吉笑さん、立川笑二さん
※落語会は、コロナウイルスの感染拡大の影響を考慮し中止となりました※
フライヤー:スガデザイン(担当:菅さん)
会場設計:ノンキ建築設計事務所(担当:齋藤)
写真:野毛 隼人さん
◎普段の住宅
東京の古くからある住宅地に建つ新築住宅です。
数年前から一緒に土地を探し、ご自宅での暮らしぶりを拝見しながら設計するプロジェクトでした。
設計期間の中で印象に残っているのは、
家族が集まっている時も、バラバラに過ごしている時も、家族以外の人が居る時でも、
みんなの距離感が『何だかちょうどいい』ということでした。
新しい家も、奇をてらうことなく目の前の日常が続くような器をつくろうと考え、
大きな居場所を家の中心につくり、少しずつ重なるように個室や色々な居場所を作りました。
家族みんなでも、1人で居る時でも、お客さんが集まっている時でも
何だかちょうどいい感じに過ごしてもらえるようになればと考え、設計した住宅です。
設計監理:ノンキ建築設計事務所(担当:齋藤)
構造:三原悠子構造建築設計事務所(担当:三原さん)
施工:株式会社 航洋建設(担当:佐久間さん)
写真:鳥村 鋼一さん
◎まめの細道
国産大豆で作られた豆腐を中心に、惣菜やお菓子の販売を行い、
ランチのご飯やお豆腐で一杯もできる店舗『まめなとうふ店』さんの内装計画です。
敷地はJR西荻窪駅の駅前商店街、人通りのある場所にあり、
元々、営業していたカフェも まちの人に愛されていたお店でした。
そこで、人々の記憶や内装の一部を『まちのストック』として引き継ぎつつ、
小さな個人店が多くある西荻らしさを持った新店舗にできないかと考えました。
表通りと脇道に面した2つある入口を通路で結び、
その脇に収納や設備を配置し、細い通路が路地に見立てられるような設計を考え、
前店舗のタイルの一部やカウンターは残すこととしました。
店主のお二人の笑顔やちょっとしたおしゃべりを楽しみにしている常連さんが、
自転車に乗ったまま、勝手口から声を掛けたり、
新しいお客さんも、気軽に入れるような雰囲気のお店になるように心がけました。
店舗:まめなとうふ店/東京都杉並区松庵3-28-20 1F
twitter → @mamena_tofu
内装デザイン:ノンキ建築設計事務所(担当:齋藤)
施工:株式會社 山菱工務店(担当:今井さん)
写真:野毛 隼人さん
◎落下の洞窟
西荻窪を代表するギャラリー兼雑貨店のFALLさん。
築70年を越えた建物内にある、畳1帖に満たない倉庫(元浴室で通称:お仕置き部屋)の改修工事です。
つくってみてから使い道を考えるという店主の要望から、名前のない空間が出来上がりました。
このまま何もない場所としてあり続けるのか、雑貨に侵食された陳列棚となるのか、
作家さんによる展示スペースの延長となるのか、お店の中で更に小さなお店が始まるのか。
様々な雑貨、音楽、器、書籍、道具、服、アンティークなどが並ぶ店内にあって、
まだ奥に何かがあるぞっ!と感じる変な場所ができればいいな と考え、設計しました。
店舗:FALL/東京都杉並区西荻北 3-13-15-1F
twitter → @gallery_FALL
内装デザイン:ノンキ建築設計事務所(担当:齋藤)
施工:株式会社 航洋建設(担当:佐久間さん)/ノンキ建築設計事務所
写真:野毛 隼人さん
◎アペットメント
動物病院で働く獣医さんやスタッフさんが
ペットと生活することを前提につくられた社員用集合住宅の新築計画です。
日本の暮らしの中で使われてきた縁側、通り土間、続き間といった知恵と
動物にとって快適に過ごせるよう拡張した水廻り・バルコニースペースを融合することで、
暮らすみんなが居心地のよい場所を生み出せないかを考えました。
また、外観からはどの部屋の何をする場所なのか分からないような平面計画と窓の配置、
各住戸の寝室を対角線上に配置し、騒音の問題が発生しないなどの、防犯やプライバシーを考慮しながら
部屋の形状を決定していきました。
設計監理:ノンキ建築設計事務所(担当:齋藤)
構造:長坂設計工舎(担当:長坂さん、馬上さん、上村さん)
施工:株式会社 航洋建設(担当:佐久間さん)
写真:鳥村 鋼一さん
◎壁を整える。
設計期間中も社員数が増え、
近い将来には、別オフィスに移転する可能性もある事務所の改修プロジェクトです。
既存建物に改修の制約がある賃貸物件であることから、
大きな構造物は作らず に既存空間を活かし、解体等も行わないルールを設けて設計をスタートしました。
まずは、柱があることで凸凹してしまっている壁の凹部分に、
机や棚といった家具・収納スペース、さらには、休憩スペースを作っていくことで、
機能を持った滑らかな壁面を作ります。
さらに、間仕切り用に建具や布、家具を追加し、
素材や透過度を調整しながら配置する事で、ワンルームの中にも距離感を保てるよう心掛けました。
塩と胡椒で味を整えるシンプルな料理のように、建具や家具で壁を整えることで、
既存の空間と改修した部分が馴染みあうような空間を目指し設計しました。
設計監理:ノンキ建築設計事務所(担当:齋藤)
施工:株式会社 航洋建設(担当:佐久間さん)
写真:野毛 隼人さん
◎終わらない家
東京の住宅地にある築40年を越えた木造賃貸住宅の改修工事です。
本計画は、家族構成未定の家族の住む場と、事業規模未定の仕事場をそれぞれ作る。
曖昧で決まらないゴールを目標にスタートしました。
決まった広さの部屋を、必要個数作るという計画が立てられないため、
お風呂とトイレ以外は仕切りはなく、
いくつかの用途に代用できる 名前のない場所が途切れずに連続していく、
不均質なワンルーム空間を設計しました。
新しく作ったり、補修する壁や建具は 既存建物の弱点を補完するため、
①外部の温熱環境と外部からの視線といったプライバシーを調整する壁
(断熱性能向上用のポリカーボネイト板)
②築年数の経った木造住宅を、住人の安全が最低限守られるよう構造耐力を上げる壁
(耐震性能向上用の構造用合板)
と、それぞれ目的を持った壁・間仕切りとして、既存空間に加えていきました。
時間の経過とともに手を加えていく、いつまでも工事中となりそうな家となりました。
設計監理:ノンキ建築設計事務所(担当:齋藤)
施工:株式会社 航洋建設(担当:佐久間さん)/ノンキ建築設計事務所
写真:田伏 博さん
◎回想の井戸
早稲田大学の黎明期を過ごした学生たちの歴史を展示する会場設計プロジェクトです。
既存の壁面展示スペースには、当時の貴重な資料を見られる場所をつくり、
日記から抜粋した学生たちの回想記といった展示を、部屋の中心にある箱の中に設置することとしました。
表と裏のある展示空間内を行き来することで、
学生の初期衝動や内面の想いや葛藤を感じられる空間を作れないかと、考え設計しました。
会場:早稲田大学歴史館 企画展示ルーム(会期:2018年3月20日~4月22日)
アートディレクター:スガデザイン(担当:菅さん)
コピー:渡辺潤平社(担当:渡辺さん、古川さん)
設計監理:ノンキ建築設計事務所(担当:齋藤)
施工:アート工業 株式会社(担当:川田さん)
写真:宮崎 健太郎さん
◎綾瀬くん
(UNBUILT)
東京の下町で50年以上住み続けた家の建替えプロジェクトです。
長く住んでいるからこそ分かる、太陽や風の動き、近隣の生活者のリズム。
我々の設計案に、打合せを通してそれらの情報が取り込まれ、建築や空間が変化していく様は
生き物が環境に合わせて変化し、進化していくようなダイナミックさがありました。
残念ながら計画は中止となりましたが、設計するということは
その場所の光や風、住まう人々、環境を注意深く観察し行うことなのだと再認識しました。
設計:ノンキ建築設計事務所(担当:齋藤)
構造:三原悠子構造建築設計事務所(担当:三原さん)
模型写真:ノンキ建築設計事務所
◎仙川の日よけ
既存住宅の吹き抜け空間の暑さ対策をするための既存住宅改修プロジェクトです。
一年の中でも、真夏の直射日光だけを軽減したいということから、
ガラスや窓周りには手を加えず、吹抜け空間の真ん中に日よけを設置することを提案しました。
室内の吹き抜けを半外部空間と捉えると、リビングがオーニングのあるレストランのテラス席のようで、
麻の布を透過する日差しが、木漏れ日のようで心地よいものとなりました。
また、その日の天候によって開けたり閉めたりできるよう
日よけの設えも、簡単に畳むこともできるよう設計しています。
設計監理:ノンキ建築設計事務所(担当:齋藤)
施工:株式會社 山菱工務店(担当:渡邉さん)
写真:ノンキ建築設計事務所
◎パンと線
横浜駅近く 洋光台駅前にある大きな団地内の商店街1階にある
パン屋さん『はなうたベーカリー』さんの改修プロジェクトです。
子どもが100円玉を握りしめて買いに来てくれるような パン屋さんにしたいという店主の思いから
このお店のパンが まちの中で、家や学校、会社を結ぶ一つの生活の点となるような場所になればいいなと考えました。
元々パン屋さんであった既存建物のガラス面のファサード、外部と連続する床面を活かし、
お店の作業場と売り場の境界壁を木の壁として、新たに立ち上げることで
まちと店の境界を店内に引き込むように計画をしました。
また、天気の良い日やイベント時には、まちに飛び出してパンの販売ができるように動かせる什器を設計しました。
店舗:はなうたベーカリー/横浜市磯子区洋光台3-13-5-112サンモール商店街内
※現在、お店は閉店しております。
内装デザイン・ロゴデザイン:ノンキ建築設計事務所(担当:齋藤)
施工:小泉木材 株式会社(担当:丸茂さん)
写真:野毛 隼人さん
◎居の中の広場
築50年を越える工場の部分改修計画です。
1人で仕事をすることも、数人で打合せをしたり、30人で宴会をすることもできるような場所を求められた本計画では、
元工場を活かした、天井の高いガランとした場所を中心につくり、
その周りに水廻りや、キッチン、中庭、ロフト、趣味のものや本の置場など
天井高の異なる居場所を ちりばめるように計画しました。
小さなまちの中心にある広場だったり、ちょっとしたホテルのロビーのような
人が集まりながらも、思い思いの場所で過ごすこともできる大らかな居間が出来上がりました。
設計監理:ノンキ建築設計事務所(担当:齋藤)
構造相談:長坂設計工舎(担当:長坂さん)
施工:株式会社 航洋建設(担当:佐久間さん)
写真:田伏 博さん